いよいよ受験シーズン到来です!
これまで頑張ってきた受験勉強の集大成として、試験でしっかり実力を出し切り、志望校合格を勝ち取ってもらいたいです。
でも、試験を受けるのは子ども自身、ママ・パパもできる限りのサポートをしたいと考えていることと思います。
注意!そのサポートの仕方を間違えると子どもに無駄なプレッシャーをかけてしまったり、実力を発揮できない環境を作ってしまいます。
【当ブログについて】 息子の中学受験を楽しくすすめるため、受験や習い事に関する本を読みあさり講演会にも足をはこび勉強をしてきた筆者が、中学受験や習い事に関して情報発信しています。この記事では、入試直前にやってしまいがちな、でもやってはいけないこととその改善策についてわかります。
中学受験生・高校受験生、大学受験生の、ママ・パパのお役に立てればと思います。
入試直前になると焦ってやってしまいがちなことが、子どもにも親にもいくつかあります。
入試直前にやりがちなこと
1.新しい問題を解く
2.解いた過去問の点数を出す
3.家に閉じこもる
4.入試前日に特別なことをする
5.入試当日、ギリギリまで寝ている
このような、受験生ならだれでもやりそうなことですが、やっていいものなのでしょうか?
入試直前にやりがちなことと、更にその改善策まで詳しくみていきます。
やりがちなこと1.新しい問題を解く
入試日が近づいてくると、子どもは切羽詰まって「とにかく勉強しなきゃ!」と闇雲に問題を解きがちです。
こんなとき、一番よくないのが新しい問題を解くことです。
一見いいことをしているように思いますが、万が一その新しい問題が難しかったり、できなかったりしたら・・・。
不安になったり自信をなくしてしまったりとメンタルに悪影響を及ぼす可能性があります。
改善策
今までに一度解いた問題を解くようにして、きちんと解けるか確認しておきましょう。
入試日の5日~1週間前になったら、新しい問題を解くことはやめて、今までに解いた問題をもう一度解くようにしましょう。
そして、問題の解き方を確認しましょう。
例えば、算数なら「どうしてこの計算になるのか」「間違えやすいポイントはどこか」、国語「どうしてこの選択肢が答えになるのか、また他の選択肢はなぜダメなのか」、理科・社会は「この問題を解くために必要な知識は何か」など。
今まで勉強してきたことの復習と知識の整理に力を注ぎましょう。
これまで十分に受験勉強をしてきているはず。
その成果を発揮するためにも、入試直前は新しい知識を入れることよりも、入れた知識を正しく素早く取り出すことに意識を向けて勉強しまします。
やりがちなこと2.解いた過去問の点数を出す
一度解いた問題という意味では、過去問を解くことはOKですが、点数を出すことはやめましょう。
点数が上がった!下がった!と点数ばかりに意識が向いてしまって、変に余裕ぶったり、逆に落ち込んでしまったりとメンタルに影響が出かねないからです。
過去問で80点取れても、本番80点取れるとは限りませんし、80点で受かるとも限りません。
点数に翻弄されないためにも、入試直前になったら点数を出すことはやめましょう。
では過去問はどうしたらいいの?
過去問は時間配分の確認に使うといいよ
改善策
直前に過去問を解くこと自体はメリットがあるので、そのメリットが活かされるように解くようにします。
入試直前に過去問を解く場合は、時間配分を意識して解きましょう。
過去問は、指定された試験時間から見直す時間を10分程度引いた時間で解くのが理想です。
毎年出題傾向が同じであれば感覚的にペースができてきるので、その解くペースを体に入れるイメージで解くといいですよ。
問題傾向がガラッと変わる可能性がある
もし問題傾向が変わっても焦らなくてだいじょうぶ。
焦っているのは、会場にいる受験生みんな同じだからです。
そんな状況の中でも、しっかり実力を発揮できるように心の準備をしておきましょう。
やりがちなこと3.家に閉じこもる
去年同様、今年も新型コロナウイルスやインフルエンザなど感染症の心配が尽きません。
体調管理にはくれぐれも注意するべきなのですが、病気の感染を恐れて家にずっと閉じこもっているのもよくないですよ。
体調面、メンタル面ともに万全の状態にするためにも、適度に外の空気を吸うようにしましょう。
改善策
日光を浴びて外の空気を吸うことは、気分転換になるし、体調面にもメンタル面にもいい効果がたくさんあります。
参考になるファーマライズ医薬情報研究所の資料をご覧ください。
日光を浴びないでいるとビタミンBが不足して、骨や歯が弱くなってしまうようです。
そして、日光に当たることで人間の体内時計をリセットし生活リズムを整えてくれるとか。
マスクと防寒対策をしっかりして、適度に外に出るようにしましょう。
ママ・パパと一緒に近くに買い物に行ったりするのもいいですね。
外に出ると少し勉強や受験から離れてリフレッシュすることができます。
受験勉強の息抜きがゲームばかりでは、脳を使ってばかりいて疲れてしまいますよ。
やりがちなこと4.受験前日に特別なことをする
「明日は入試日だから、今日はトンカツだぁ!」みたいなゲン担ぎは昔からあります。
最近では企業戦略などもあって、受験生とその家族をターゲットにした市場はどんどん拡大しています。
今では受験にまったく関係ない業界まで受験に絡めたグッズやサービスを提供しています。
しかし、そんな宣伝に惑わされないでください。入試直前になったら、受験だからといって変に特別なことはしない方がいいです。
例えば、普段とんかつを食べないのであれば、食べ慣れないとんかつを食べて体調を崩すかもしれません。
入試当日の朝が早いからといって、いつもより何時間も早く寝たことで逆に寝れなくなるかもしれません。
一番よくないことは、受験を意識しすぎて余計なプレッシャーをかけてしまうことです。
改善策
夕食にはお子さんの好きなものを用意してあげるといいですよ。
「受験頑張って」という気持ちを言葉でなく伝えることができると思います。
そして、普段通り他愛のない会話をしながら過ごしましょう。
だからといって、無理に受験の話題を避ける必要はありません。
ママ・パパが変に気を遣っていると、子どももその気遣いを敏感に感じ取りますから、ママ・パパも普段通りに接してください。
お風呂にゆっくり入って、いつもと同じか少し早いくらいに就寝しましょう。
受験だからといって、生活のペースを変える必要はなく、リラックスして過ごすことを意識しましょう。
やりがちなこと5.受験当日ギリギリまで寝ている
リラックスはとても大切ですが、試験日にギリギリまで寝ているのは良くありません。
たくさん寝た方が体力も回復してエネルギーも温存できていいような気がしますが、
大切なことは、試験時間に脳の働きのピークを持っていくために、朝はきちんと起きましょう。
改善策
人間は朝起きてから脳が働き始めるまでに2~3時間かかると言われています。
受験する学校まで距離が近いとしても、試験開始時間の3時間前には起きるようにしましょう。
朝ご飯をしっかり食べて、脳に栄養を送ります。
いつも朝の日課にしていることがあれば、いつも通りにやりましょう。
勉強はしなくていいのですが、カンタンな計算問題を少し解いて脳を働かせる準備運動をするといいでしょう。
大切なことは体調とメンタルをいい状態に保つことなんです。
まとめ
入試直前にやってしまいがちな、でもやらないほうがいいこと5つの改善策でした。
受験という大きな壁を前に、子どもは子どもなりにその壁と向き合い、その壁を乗り越えようと頑張っています。
きっとママ・パパのお子さんもいつもと違う様子を見せることがあると思います。
そんなときでもママ・パパはできるだけいつも通りに接してあげてください。
受験に挑むのは子ども自身です。
子ども自身の力で、受験の壁を乗り越えていかなければなりません。
でも、ママ・パパがサポートできることもたくさんあります。
ぜひ正しい方法でお子さんを導いてあげてください。